動作分析をするにあたり
正直、実習でとても苦労することの一つですよね。
中には動作観察と動作分析、
これがごっちゃになっている方がいらっしゃいます。
動作観察は、動作をそのまま文章で表現し、
動作分析はその動作になっている理由を機能レベルで分析するいったところでしょうか。
では、動作観察する上で、全般的に注意したいところをあげてみましょう。
(個々の動作は、余裕がありましたら後日…(^_^;))
①まずは局所にとらわれず、全体を観る。
②できるだけ多方面から観る。
③動作のリズムやスピードの抑揚を観る。
④どこが固定されて、どこが動いているのかを観る。
⑤各動作4相に分けてみる(歩行は別)
①は、③④を観るために大切なことです。
局所は全体の一部であるため、そこから観てしまうと、
③④が見えづらくなります。③④のためにも全体を観るクセをつけましょう。
②は、一方向からでは、見えない動きがあります。当然ですね。。
③は、例えばの話ですが、起き上がる時、
動作の最初から最後まで一定のスピードで起き上がる場合と、
動作の後半、端座位に移行しようとする際に、動きが遅くなる場合、
どちらの方が努力度が高いでしょうか?また、その原因はなんでしょうか?となります
④動作をする際は、支持基底面と身体重心を動かしながら行われます。その流れは、固定と運動の協調がとれてスムーズに行われるものです。ところが、動きが不十分な箇所がある(固定されたままの箇所がある)と過剰な努力が強いられたりします。例として背臥位から寝返る時に、体を棒状にして寝返ってみると分かりやすいです。固定が強すぎて、分節的な動きが出ず、大変苦労すると思います。
⑤開始・運動前半・運動後半・終わり一連の流れを分けてみると見やすくなります。
あと、内容に重複もありますが、※動作遂行のための要素をご紹介します
安定性:動作の安定性の程度は?(体幹の支持性・動作の安全性など)
速度性:目的を遂行出来るだけの速度があるか?(歩行速度など)
持久性:目的を遂行出来るだけの持久力があるか?(歩行距離など)
応用性:応用動作ができる能力があるか?(住宅環境下・段差・坂道など)
協調性:動作パターンは効率的か?身体全体がバランスよく機能しているか?
※木村貞治:理学療法における動作分析の現状と今後の課題.理学療法学33(7):394-403.2006より引用
授業でも習いそうなことですが、
多少、復習になりましたでしょうか?
あと個人的見解として、姿勢動作観察(分析)をする際、
臥位→寝返り→起き上がり→座位→立ち上がり→立位→歩行
といった流れで考えがちなので、背臥位から座位、
もしくは、座位から立位の動作を観察し、考える機会はよくあると思います。
ただ、個々に応じて、生活やNEEDを考えると
臥位⇔寝返り⇔起き上がり⇔座位⇔立ち上がり⇔立位⇔歩行⇔各日常生活動作
という流れも大事です。
つまり、
背臥位から座位の動作だけを観るのではなく、
座位の状態から、臥位までの動作がどのように行われているかも大事。
座位から立位の動作だけを観るのではなく、
立位から座位になる動作を観るのも大事になるということです。
加えて、OTの方々はされていると思いますが、
PTも日常生活動作の動作観察(分析)を詳細にすることも大事だと思います。
まずはとっかかり。
参考になりましたら幸いです。
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正直、実習でとても苦労することの一つですよね。
中には動作観察と動作分析、
これがごっちゃになっている方がいらっしゃいます。
動作観察は、動作をそのまま文章で表現し、
動作分析はその動作になっている理由を機能レベルで分析するいったところでしょうか。
では、動作観察する上で、全般的に注意したいところをあげてみましょう。
(個々の動作は、余裕がありましたら後日…(^_^;))
①まずは局所にとらわれず、全体を観る。
②できるだけ多方面から観る。
③動作のリズムやスピードの抑揚を観る。
④どこが固定されて、どこが動いているのかを観る。
⑤各動作4相に分けてみる(歩行は別)
①は、③④を観るために大切なことです。
局所は全体の一部であるため、そこから観てしまうと、
③④が見えづらくなります。③④のためにも全体を観るクセをつけましょう。
②は、一方向からでは、見えない動きがあります。当然ですね。。
③は、例えばの話ですが、起き上がる時、
動作の最初から最後まで一定のスピードで起き上がる場合と、
動作の後半、端座位に移行しようとする際に、動きが遅くなる場合、
どちらの方が努力度が高いでしょうか?また、その原因はなんでしょうか?となります
④動作をする際は、支持基底面と身体重心を動かしながら行われます。その流れは、固定と運動の協調がとれてスムーズに行われるものです。ところが、動きが不十分な箇所がある(固定されたままの箇所がある)と過剰な努力が強いられたりします。例として背臥位から寝返る時に、体を棒状にして寝返ってみると分かりやすいです。固定が強すぎて、分節的な動きが出ず、大変苦労すると思います。
⑤開始・運動前半・運動後半・終わり一連の流れを分けてみると見やすくなります。
あと、内容に重複もありますが、※動作遂行のための要素をご紹介します
安定性:動作の安定性の程度は?(体幹の支持性・動作の安全性など)
速度性:目的を遂行出来るだけの速度があるか?(歩行速度など)
持久性:目的を遂行出来るだけの持久力があるか?(歩行距離など)
応用性:応用動作ができる能力があるか?(住宅環境下・段差・坂道など)
協調性:動作パターンは効率的か?身体全体がバランスよく機能しているか?
※木村貞治:理学療法における動作分析の現状と今後の課題.理学療法学33(7):394-403.2006より引用
授業でも習いそうなことですが、
多少、復習になりましたでしょうか?
あと個人的見解として、姿勢動作観察(分析)をする際、
臥位→寝返り→起き上がり→座位→立ち上がり→立位→歩行
といった流れで考えがちなので、背臥位から座位、
もしくは、座位から立位の動作を観察し、考える機会はよくあると思います。
ただ、個々に応じて、生活やNEEDを考えると
臥位⇔寝返り⇔起き上がり⇔座位⇔立ち上がり⇔立位⇔歩行⇔各日常生活動作
という流れも大事です。
つまり、
背臥位から座位の動作だけを観るのではなく、
座位の状態から、臥位までの動作がどのように行われているかも大事。
座位から立位の動作だけを観るのではなく、
立位から座位になる動作を観るのも大事になるということです。
加えて、OTの方々はされていると思いますが、
PTも日常生活動作の動作観察(分析)を詳細にすることも大事だと思います。
まずはとっかかり。
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